2020-01-01から1年間の記事一覧

ベートーベン交響曲第7番 第4楽章 感想(短version)

芯となる、力強く全体を駆動しているシステムがあって(主に低温楽器によって奏でられる)、その周りをきらきらした光のように細かい音符たちが飛び回っている。周りを飛び回っている音符たちが、曲の後半にかけて段々増えてきて、まぶしく、大きな光になって…

リモートワーク

リモートワークになって、様々な場所での「自分」が乱暴に「私の部屋」という一つの場所に集まっており、本来はオフの自分がいる場所でそれぞれを頑張って演じようとしている。 楽屋で演技をしているような不思議な感じ。 ただ、演技が終わったときに「本当…

メンデルスゾーン 交響曲第3番イ短調『スコットランド』第2楽章

初春の風のような,爽やかな曲.風に乗って音楽が進んでいく曲. 同じメロディーが,何度も吹き寄せる風のように吹き抜けていく.アクセントがガンガン効いてくると,ぐうっと気持ちが盛り上がっていく.盛り上がりながらも、背後の音型が作り出す風の流れに…

ベートーベンの「合唱幻想曲」

合唱,ピアノ,オーケストラという編成の曲.第九の前の試作品ともいわれるこの曲は,ベートーベンの「こうしたら面白いんじゃないかな?」「こうやったらもっと幸せかなあ?」と色々試している雰囲気が全体に感じられてとっても楽しい. 曲の初めの方でオー…

椿姫 Sempre libera 「花から花へ」の感想

姫の第一幕、高級娼婦であるヴィオレッタ(椿姫)の邸宅でのパーティーに訪れていた宴の参加者が帰ってぽつんと残された椿姫が歌う複数のアリアの一つ。 歌の歌詞は、 いつも自由になって 私は喜びから喜びへと派手に騒ぐの 私は 自分の人生を 喜びの道に向か…